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鯉の恋物語

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北竜湖の鯉が早乙女に恋をした物語

今では、ハート型の湖として知られる北竜湖。このお話は、まだ北竜湖が「早乙女の池」と言われたころのお話です。
小菅の里には宿坊が立ち並び、修験道たちも多く、賑わいを見せていました。
田植えの時期になると、誰のたんぼの区別もなく、総出で作業を行う、そんなことが当たり前で、助け合っている時代でした。もちろん、若い娘たちも、早乙女としてみんな田植え作業に駆り出されていました。たんぼ仕事が済んだ後彼女たちが手足を洗うのは、決まって北竜湖。なぜなら、池の水の方が温かかったからです。
ある時、一匹の鯉が泳いで岸辺に近づいていると、乙女たちが手足の泥を洗っているのが見えました。鯉はすらっとした脚の乙女をすっかり気に入ってしまいました。一目惚れといっていいでしょう。
しかし、田植えの終わった頃から、乙女の姿はすっかり見られないようになってしまいました。鯉は、もう一度あの乙女が見たい、会いたいと強く思いました。また会える日を待っていましたが、何も手がつかないまま、時間は無情にも過ぎていってしまいます。
幾日も思い続け、冬を越え、再び春になりました。疲れ果てた鯉がよろよろと泳いでいると、「どこかで見たことが・・・」と思った瞬間、恋焦がれていた乙女の脚であることに気がつきました。
鯉は元気になりました。次の日の夕方もその乙女を見ることができました。彼女のことを思い続けた鯉の恋が、叶えられたのです。その頃からでしょうか、この北竜湖は、恋愛成就の湖として、語り続けられてきたのです。

これが、恋が叶うハート型の湖、北竜湖に伝わる恋の物語。
北竜湖の東に浮かぶ弁天島にかかる橋「早乙女橋」は鯉が恋した早乙女がこの橋を何度も渡り 恋が実ったと伝えられることから「恋愛成就の橋」として今も伝えられています。

他にも、弁天島の先端ある小さな杉を二本の杉が大切な我が子を護る形で抱擁するかのように伸びることか ら名付けられた「子宝の木」など数々の伝説があります。

あなたも素敵な恋を叶えに、大切な方と一度訪れてみてはいかがでしょうか。


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